プロから学ぶ!木製家具のお手入れとメンテナンスのコツ
家具を良い状態にキープことは、面倒くさいことではありますが、物を大切にするという点では、非常に素晴らしい心がけです。そこで本稿では、皆さんがお使いの木製家具をより長く愛用していただくためのコツをいくつか紹介していきます。
木製家具はそもそも素朴な魅力を持っているので、インテリアに取り入れるだけで、室内は神秘的な雰囲気に包まれるでしょう。ただ、家具に限らず、木で作られた木工品はすべて、繊細な性質を持っているので、取り扱いには十分注意しなければいけません。こうした理由もあり、木製家具のメンテナンスには、特別な配慮が必要となります。ひとつでも所有しているのであれば、どういうお手入れが正しくて、どういうお手入れが間違いなのか、しっかりと理解するべきでしょう。木工職人が推奨する木製家具の正しいお手入れ方法は、以下に示した通りですので、是非参考にしてみてください!
1. 徹底的にホコリを取る
きらびやかな木製家具は、輝かしい環境を生み出してくれますが、適宜ホコリを取るように心がけましょう。そうでないと、大量のホコリを被ってしまいます。ホコリを取るには、乾いた綿のタオルで優しく拭き取ってください。ソファやテーブルなどであれば、2カ月に一度のペースで大丈夫です。
2. 日光の照射は最小限にする
木製家具は、なるべく直射日光に長時間あてないようにしましょう。なぜなら、日光に強く当たってしまうと、「スポッティング」という現象が発生し、断面全体に濃淡のある斑点ができるからです。例えば、ハードウッドでできたテーブルであれば、テーブルクロスをかけておくと、日光の影響を軽減することができるかもしれません。
3. 高温・低温に注意する
ハードウッドで作られた家具は、過度な高温や低温を避けることが大切です。過度な温度に当てられると、表面に痕跡が残りやすく、本来の木の質感が損なわれる可能性があるからです。許容範囲内の温度に抑え、長時間温度に当てないように注意してください。
4. 熟成させてあげる
木製家具は、時間の経過とともに、熟成させるものです。ワインのように、晩年になるにつれて、新たな味わいが生まれるかもしれません。時間が経つにつれて、明るくなる木もあれば、暗くなる木もあります。ですから、木製家具を購入するときは、その経年変化のパターンも考慮して、木材の種類を選ぶといいでしょう。
5. 鋭利なものを避ける
鋭く尖ったものは、木製家具から安全な距離を保つようにしましょう。木製家具にとって擦り傷は、決して魅力的にはなりませんからね。
6. オイルやワックスをこまめに塗る
光沢のあるニス仕上がりを残すために、木製家具にオイルやワックスを塗ることを強くお勧めします。これに加えて、表面に保護層やコーティングを施すことで、全体的に生き生きとした見た目になります。3ヶ月に一度、家の中にある木製家具すべてに、潤滑油とワックスを塗ることができれば、それだけ十分でしょう。
7. ぬるま湯できれいにする
木製家具の汚れをしっかりと掃除するには、ぬるま湯と食器用の中性洗剤を使用してください。ここで長時間浸けすぎないように気をつけましょう。ホコリがなくなるまで浸すくらいで大丈夫です。浸し終わった後、残った水分は、乾いたタオルで拭き取ってください。
以上、木製家具のお手入れ方法について紹介しました。何よりも大切なのは、愛情をもってメンテナンスをしてあげることです。心を込めて優しくお手入れすれば、木製家具は内側から美しさを放つでしょう!