【無垢材】木材で作った家具が素晴らしいワケ

歴史的に見ても、家具の材料としては、木材がよく好まれて使用されてきました。ところが、産業革命によって、木製家具を取り巻く状況は一変しました。スチールやプラスチック、アルミなど、木材よりも量産コストが安い材料が新たに市場に登場したのです。しかしそれでも、木製家具は、その製造量が減少したとしても、年々人気を高めてきました。この事実からも、木製家具には時代を超越した何かがあったということが伺えます。ファラオの古代から現代に至るまで、変わらぬ美しさがあるのです。木材家具が素晴らしい理由を以下にまとめてみたので、是非このままご覧ください!

耐久性に優れている

今日、家具を作るために使用される劣悪な材料とは異なり、木材は、最小限の手入れをするだけで何年も長持ちします。さらに、木材の中でもその種類によって、家具の寿命は変わってきます。特に、ウォールナット、ホワイトオーク、チェリーなどの広葉樹は、その光沢のある美しさを永久に保つことができます。

広葉樹で作られた家具は、ずっと使い続けても、何十年と持ちこたえる可能性が高いです。ただ、現在の市場で一般的に使われている木材は、パインやシダーなどの針葉樹です。針葉樹は成長が早いため、広葉樹よりも安価だとされています。

ソフトウッドで作られた家具は、ハードウッドほど長持ちはしませんが、時間が経過するとともに風格が出てきます。家具に傷がつくことにより、素朴でシャビーシックな風合いがより醸し出します。また、ソフトウッドの明るい色調は、長い間、日光にさらされることで、より濃くなり、より深みが出る傾向にあります。

メンテナンスが楽ちん

木製家具は、ただ長持ちするだけでなく、お手入れも簡単です。定期的にホコリを払うだけで、メンテナンスが完了します。食べこぼしなど、粘着性のある汚れは、湿らせたマイクロファイバーの布で拭き取ってください。たったこれだけで大丈夫です!

木製家具をきちんと手入れしていれば、たまにホコリを払うくらいで、大がかりなメンテナンスの心配をする必要はないでしょう。一方、鉄製家具など、他の素材で作られている家具を使っている場合は、常に気をつけていないとサビてしまう可能性もあります。

一点ものである

木製家具は、同じ木材の種類で、同じ方法で作られていたとしても、若干の違いがあります。

ホワイトオークの柾目やウォールナットの柾目など、木目がきれいな木材は、そのコントラストがなおさら際立ちます。木はそれぞれ、木目の太さや向きが微妙に違っているからです。何種類かをまとめて見ると、その違いがよくわかるでしょう。

また、木は、他の材料と比べても、自由度が高いので、木工職人の腕次第では実にユニークに仕上げられます。プラスチックや金属では、機械に頼らざるを得ませんが、本物の木であれば、無限の可能性があるのです。

汎用性が高い

木製家具は、どんなスタイルの家でも取り入れることができます。例えば、ラスティックチェリーやラスティックウォールナットは、素朴なスタイルの内装にぴったりです。チェリー材の椅子は、どんなインテリアとも合い、素朴なアクセントにもなります。

ナチュラルウォールナットは、白を基調としたミニマリストスタイルを見事に引き立てます。自然で深みのある色合いと、木ならではの軽やかな肌触りが、空間にしっくりと溶け込みます。また、チェリー材の鎧戸は、クラシックな外観を引き立てる役割を果たしてくれるかもしれません。

エクレクティックな雰囲気にしたい場合は、家の中全体あるいは一カ所だけ、さまざまな種類の木材を組み合わせても面白いでしょう。このように木製家具は、他の材料で作られた家具にはない、繊細な適応力を実現してくれるのです。